• Avocat Japonais à Tokyo

2010年12月に弁護士登録をして以来、丸11年民事訴訟、刑事訴訟、家事事件を中心とするご依頼を受けて弁護士業務に従事してきた。

誰もが当事者になりうる労働トラブル、離婚、交通事故については、十分に訴訟対応まで含めて対応できるようになっていた。

しかし、一方で、今後これらの分野のみで自分の生計を立てていけるのかについて疑問があった。

少子化傾向を見れば、そもそも将来において婚姻をする人数は減り、また子どもに関する紛争も総数としては減少する。一方家事事件を取り扱う弁護士の総数は今すぐ減少する様子はない。

交通事故についても、コロナ禍の影響で交通事故そのものの総数が減少するという事象が見られた。労働事件についても、人口減少は現役で働く世代の減少もまた意味し、間違いなく労働事件総数に響いてくる。

加えて、2021年8月の段階で英語及びフランス語はC1レベルに達していたが、自分単体の集客力では両言語を使用する案件を集められていないことも大きかった。

要するに、次の10年間をどのようにして食いつないでいくかについて、展望らしい展望がなかったのだ。

元々企業法務とかビジネスにあまり関心のあるほうではなかったが、そうした分野も英語やフランス語を活用するという観点では選択肢から外すべきではないのではとも、11年間街弁として生活したあとになって考えるようにもなった。

2021年11月いっぱいで当時所属していた法律事務所を退所した。その時点では転職活動を始めてもいなかった。今思えば若干無謀な気もするが、まあ、数カ月ばかり無職でダラダラするのもよいかと思った。

英語とフランス語ができるんだから何とかなるだろう、というのは根拠が不明ながら当時精神的な安定につながったのは間違いない。

Linkedin経由で時折リクルーターからの連絡を受けていたので、試しに数社、返信してみることから企業内弁護士への転職活動は始まった。


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