先ほどブックファーストで購入した本。
ル・モンドの週刊版を読んでいると、アフリカ関連の記事がとても充実している。
ただし、地名だとか、反政府武装勢力の性格とか、紛争の背景が頭に入っていないので、いまいちピンとこないことも多い。
書店でパラパラとめくっただけでもこの本の充実度合いがわかる。パリ弁護士会の研修を通じて、アルジェリア、モロッコ、モーリタニア、ベナン、マリに友人の弁護士がいるが、各人がどういうところから来たのか想像力を膨らませつつ、読んでいる。
日本の弁護士でフランス語を活用している人の多くは企業法務系・国際ビジネス系に属すると思うが、私はビジネス法務は正直あまりピンと来ない。適性も感じない。
やはり、個人の生活に絡むもの(離婚、不貞慰謝料、不当解雇、国選刑事事件)が分かりやすく、またとっつきやすくていい。
現在1件入管訴訟を担当しているが、これも依頼者が指向する方向性、国家側の指向する方向性は明瞭だ。厳密には入管訴訟と難民認定事件は全く別物の手続ではあるが、入管訴訟を担当しているかぎり、難民認定事件も扱えそうな気がする。
このアフリカハンドブック及びフランス語能力活用の場面として、日本にいるフランス語圏からの難民事件は面白いかもしれない。
もう1冊は行政法の通説的教科書。著者である宇賀教授は先日最高裁判事に就任された。
上記の入管訴訟で国側が言っている理屈が本当にあっているのか、基本から検証してみることにした。