新型コロナウイルスの拡大を受けて、かなり早い時期から自主的に外出を減らした。裁判所に係属中の案件も軒並み期日が飛んでしまったこともあって、幸か不幸かある程度まとまった時間ができたので、語学の勉強を進めていた。
ただ、あまりに家にこもり切りであったため、徐々に効率意欲ともダダ下がりとなったので、少し運動をしようと思った。平時であれば、近くの市民プールでも利用するところだが、飛沫程度でも感染するコロナのリスクを考えると、及び腰になる。
そうであれば、やはり西に向かって走り、山に入るのがいいと考えた。
そこで、奥多摩である。
正直事前の計画も何もなく、昔高校の行事で行ったことがあり、ひたすら自然、というイメージを持っていたというだけの理由でやってきた。
エネルギー切れは避けようと思って、腹ごしらえ。めんつゆの中で若干コバエが遊泳中であることを除けば、十分に満足できた。虫に文句を言うようであれば、奥多摩の地を踏む資格はないと思ったので、文句の一つもいわず平らげた。
特に目的地もなく歩いていると、ちょうどハイキングによさそうな「奥多摩むかしみち」というコースを見つけた。家にこもり切りで足腰もなまりまくっていたので、いきなりのガチ登山よりは、こういったハイキングコース的なところがいいなと思ったので、とりあえず、歩いてみた。
この急こう配の坂からむかしみちは始まった。
舗装された歩きやすい道。
と思いきや即山道。
この下はいったいどうなっているのか?
突然この場に降り立ったらどこかの外国だと勘違いしかねない景色
民家もまばらに、というか見当たらなくなり、
当たってしまったら即死な落石を見つける。斜面から水が染み出している状況というのは落石・がけ崩れの前兆であると道端の看板は指摘していた。見ればところどころから水が染み出していた。それに、つい数日までは連日大雨だった。
水分補給中の蝶を見て、500ミリのポカリスウェットしか持参してこなかったことを悔いる。
水なら何トンでもあるのだが…
ここからダイブして水を得るわけにもいかない。
徐々に目的地は近づく。
しかし、ちょっとこれは…
結構登ったのに、500メートルしか詰められない。
このあたりで、ヘッドライト・懐中電灯の類がない状況で、日没を迎えるおそれがでてきた。
そのため、あと2.5キロメートル地点で断念。
次回は、水分補給、日没になってしまった際の明かりをちゃんと準備してからこよう…